山田隆一公式サイト

1509.【エッセイ】『嬉しかった夏休み』

2025/07/20

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『嬉しかった夏休み』

今の時期は、子どもの頃であれば夏休みに入る時期である。

・・・学校で人間関係がうまくいかず、浮いた存在であった私にとって夏休みは至高の時間であった。

家にいれば、温かい家族と一緒に過ごすことができる。幸いなことに、家族や親戚には私を馬鹿にしてくるような意地悪な人はいない。

学校で友達がたくさんいた人は、夏休みは友達にそれほど会えなくて寂しいと思ったかもしれない。

当時の私にはそういった感情が全くなかった。

幼少期から好奇心旺盛であった私は勉強はそれほど嫌ではなかったのだが、集団での学校生活の居心地が決して良くなかった。

休み時間には一人で校舎内を歩き回っているような子だった。

同級生とどうやって仲良くなれば良いかがわからなかったのである。

私としては、その方法を学校で教えてほしいと子どもながら思ったのが懐かしい。

夏休みはそんな学校からしばらくの間解放されるのでそういった意味で嬉しかったことを覚えている。

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