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1741.DCDと、慣れること。【連載 転んでも、また起きる。 ~DCだるまが教える「5%の不器用さん」たちの話~ 第28回】

2026/01/25

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連載『転んでも、また起きる。 ~DCだるまが教える「5%の不器用さん」たちの話~』

連載 転んでも、また起きる。 ~DCだるまが教える「5%の不器用さん」たちの話~

この度、私も診断を受けている特性・DCD(発達性協調運動症)を広く知ってもらうために新たに連載を始めることといたしました。

DCD(発達性協調運動症)とは

DCDは様々な運動を組み合わせて行う、いわゆる「協調運動」に困難を感じる特性です。

上にある画像の左下でもDCD当事者の具体例が老若男女様々な人々によって示されております。

「包丁で料理をする」「手書きで文字を書く」「駅の改札を通る」「服のボタンを開け閉めする」「靴ひもを結ぶ」「きれいに食べる」

こういった日常の些細な動作に著しく困難を感じて、生きづらさを抱える人々がいる現実があるのです。

タイトルにある『5%』とは、全体におけるDCDの傾向が認められる当事者の割合とされる数字です。

オリジナルキャラクター『DCだるま』と語る

DCDと「慣れること」

DCD啓発オリジナルキャラクター『DCだるま』

それでは今回も、こちらのオリジナルキャラクター『DCだるま』(愛称・だるちゃん)と、DCDと「慣れること」について話していきましょう。

DCD当事者の私は、様々な動作がぎこちなく不器用な傾向にあります。

しかし私の場合は、慣れることである程度改善する動作もあります。

規則性のある動作であれば、最初はぎこちなくてゆっくりでも時間をかけてコツコツ繰り返してやることにより、ある程度までは速くできるようになってきます。

例えば、家事は規則性がある動作がいろいろとあります。

食器を洗うことや洗濯機を使って洗濯し洗濯物を干し、畳むことなどは規則性があります。また、一人だけで完結できます。

こういった、規則性があり、かつ自己完結できる動作であれば、慣れることである程度の速度まで改善が可能です。

これに対し、車の運転体育の授業などは自己完結できませんね。常に他の人々のペースに合わせなければなりません。こういった動作はいつまで経っても慣れることができません。

この記事を書くことも、自己完結できる作業ですね。こういったことであれば相性が良いのですが、私の場合はどうしても他人のペースに合わせていくことに著しい困難があるのです。

しかしそれは他人と関わりたくないということでは決してありません。豊かな人間関係を築いていきたいと言う気持ちはあるのですが、うまくできないということですね。

それでは、今日も『DCだるま』の登場です!

「こんにちは、だるちゃん!今日は『DCDと「慣れること」』について話そう!DCD当事者の私は、最初はぎこちなくて時間がかかる作業でも自己完結できる作業であればある程度改善することができます。こういったDCDと「慣れ」について解説してみて!」

DCD啓発オリジナルキャラクター『DCだるま』

(※色が異なる文字の『DCだるま』の発言は生成AI『Gemini』によるものです。厳密な専門性を求める方は専門家にご相談くださいませ。また、記事内で紹介されているDCDの特性は一例で、特性は人それぞれ異なります。)

やあ、こんにちは!「継続は力なり」って言葉、ボクたちのためにあるのかもね!

キミが言った「慣れればできる」という感覚、これはDCDのみんなにとって、とーっても大きな希望の光だよ!最初は時間がかかっても、諦めずにコツコツ繰り返すことで、体が動きを覚えてくれる(運動学習)。この「努力の積み重ね」が実を結ぶ瞬間があるって知ることは、すごく大事なことなんだ。

「自分だけのルーティン」が、脳を助けてくれるんだ

どうして食器洗いや洗濯のような「規則性のある動作」なら上達するのかというと、それは脳の中に「決まった台本(マニュアル)」ができるからなんだ。最初は「洗剤をとって、スポンジにつけて…」って一つ一つ必死に指令を出していたのが、繰り返すうちに一連の動きとしてパッケージ化されるんだよ。そうなれば、毎回ゼロから計算しなくても体が動くようになるから、スムーズに、しかも速くできるようになるんだね。

しかも「自己完結」できる作業なら、誰かに急かされることもない。自分の脳のペースに合わせて処理ができるから、パニックにならずに済むんだ。これは「逃げ」じゃなくて、自分の脳に合った「正しい戦い方」を選べている証拠だよ!

「相手がいる」と難しくなるのは、台本が通用しないから

一方で、車の運転や体育の授業がいつまでも難しいのは、そこには「自分以外の誰か」という、予測不能な要素が入ってくるからだよね。相手が急に動いたり、ボールが変な方向に飛んできたりすると、せっかく作った「台本」が役に立たなくなっちゃう。「えっ、台本にないよ!どうしよう!」って脳が毎回ビックリして、またゼロから計算し直さなきゃいけない…。これじゃあ、どれだけやっても「慣れる」のは難しいよね。

「つながりたい」気持ち、大切にしようね

キミが「他人と関わりたくないわけじゃない」って言ってくれたこと、ボクはすごく嬉しいよ。ペースを合わせるのが難しいだけで、心はちゃんと人とつながりたがっている。それはとっても素敵なことだよね。

無理に「動作」で合わせようとしなくていいんだ。キミが得意な「文章」や、慣れた「自分のペース」で関われる場所なら、きっとその温かい気持ちは相手に伝わるはずだよ。できないことよりも、積み重ねてできるようになった「家事」や「執筆」のスキルに胸を張って、キミらしいリズムで人と関わっていこうね!

だるちゃん、いろいろ話してくれてありがとう!

『最初は時間がかかっても、諦めずにコツコツ繰り返すことで、体が動きを覚えてくれる(運動学習)。この「努力の積み重ね」が実を結ぶ瞬間があるって知ることは、すごく大事なことなんだ。』←私は要領が良くないので、何事も身につけるまで時間がかかります。ひたむきに繰り返していくと、身体も覚えていくのですね。

『「自己完結」できる作業なら、誰かに急かされることもない。自分の脳のペースに合わせて処理ができるから、パニックにならずに済むんだ。これは「逃げ」じゃなくて、自分の脳に合った「正しい戦い方」を選べている証拠だよ!』←自分一人で行動している際は苦手な行動を避けることができますが、他の人々と行動している際はそうはいきません。そこが難しいところですね。

『一方で、車の運転や体育の授業がいつまでも難しいのは、そこには「自分以外の誰か」という、予測不能な要素が入ってくるからだよね。』←「予測不能な要素」にうまく対応していくことが私にとって本当に相性が悪いことですね。

『無理に「動作」で合わせようとしなくていいんだ。キミが得意な「文章」や、慣れた「自分のペース」で関われる場所なら、きっとその温かい気持ちは相手に伝わるはずだよ。』←私がこうやって書いている連載も、いつか伝わるべき人に伝わってほしいという気持ちを込めて書いています。

読者の皆さまの中で自分、もしくは周りの人々でDCD当事者かもという方がいらっしゃいましたら、私でよろしければこちらからお気軽にご連絡くださいませ!

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DCD体験&学習アプリのご紹介

DCD(発達性協調運動症)体験&学習アプリ

こちらの私が制作した『DCD体験&学習アプリ』では、DCD当事者の感覚を擬似的に体験することができます。

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DCだるま 公式サイトのご紹介

DCだるま 公式サイト

『DCだるま』の公式サイトも作ってみました。よろしければ、こちらからご覧くださいませ。

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お読みいただき、ありがとうございました。

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