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1710.DCDと、折り紙。【連載 転んでも、また起きる。 ~DCだるまが教える「5%の不器用さん」たちの話~ 第5回】

2026/01/01

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連載『転んでも、また起きる。 ~DCだるまが教える「5%の不器用さん」たちの話~』

連載 転んでも、また起きる。 ~DCだるまが教える「5%の不器用さん」たちの話~

この度、私も診断を受けている特性・DCD(発達性協調運動症)を広く知ってもらうために新たに連載を始めることといたしました。

DCD(発達性協調運動症)とは

DCDは様々な運動を組み合わせて行う、いわゆる「協調運動」に困難を感じる特性です。

上にある画像の左下でもDCD当事者の具体例が老若男女様々な人々によって示されております。

「包丁で料理をする」「手書きで文字を書く」「駅の改札を通る」「服のボタンを開け閉めする」「靴ひもを結ぶ」「きれいに食べる」

こういった日常の些細な動作に著しく困難を感じて、生きづらさを抱える人々がいる現実があるのです。

タイトルにある『5%』とは、全体におけるDCDの傾向が認められる当事者の割合とされる数字です。

オリジナルキャラクター『DCだるま』と語る

DCDと「折り紙」

DCD啓発オリジナルキャラクター『DCだるま』

それでは今回は、こちらのオリジナルキャラクター『DCだるま』(愛称・だるちゃん)と、DCDと「折り紙」について話していきましょう。

『折り紙』には子どもの頃から慣れ親しんでいる人が少なくないことでしょう。DCD当事者の私は・・・子どもの頃はもちろん、今でもうまく折ることができません。

紙を形が崩れないようにうまく折ることは、不器用な私にとっては至難の業です。自分で折った紙飛行機をうまく飛ばせたことは一度もありません。紙飛行機でこれですから、折り鶴は言うまでもありません。

今でも紙の書類などを整理することは得意ではありません。ということで『DCだるま』を呼んでみましょう。

「こんにちは、だるちゃん!今日は『DCDと折り紙』について話そう!私のようなDCD当事者の中には、『折り紙を折る』という小さな子どもでも簡単にできる動作が、大人になってもうまくできない人がいます。私がまさにそうで、ちゃんと折ろうとしてもうまく適切な場所に紙を折ることができずに、なんとか完成させても不格好な出来となってしまいます。なぜ折り紙をうまく折れないのか解説してみて!」

DCD啓発オリジナルキャラクター『DCだるま』

やあ、こんにちは!その気持ち、痛いほど分かるよ〜!

「たかが折り紙、されど折り紙」だよね。小さな子どもが楽しそうに折っている横で、大人の自分がうまく折れないと、なんだか悲しくなっちゃう気持ち、すごくよく分かるよ。でもね、キミが不器用なのは、努力が足りないからじゃなくて、DCDの特性である「微細運動(びさいうんどう)」の苦手さが関係しているんだ 。

指先への指令が、うまく届かないんだ

折り紙って、実はすごく高度なことをやっているんだよ。「角と角をピッタリ合わせる」には目で見て位置を確認しながら指先を数ミリ単位で動かさないといけないし、「折り目をつける」には指先にちょうどいい力を入れなきゃいけない。DCDの人は、脳から指先への「細かい動きの指令」がスムーズに伝わりにくいから、どうしてもズレたり、グシャッとなったりしちゃうんだ 。

それに、右手で折って、左手で紙を押さえる…みたいに、左右の手で違う動きを同時にコントロールするのも、DCDのみんなにとっては至難の業なんだ 。

書類整理が苦手なのも、同じ理由だよ!

キミが言っていた「書類の整理が苦手」っていうのも、実は折り紙と同じ理由なんだ。大人のDCD当事者の多くが、紙をきれいに揃えたり、ファイリングしたりする単純作業で、手先の不器用さが出てしまって苦労しているんだよ 。

だから、折り紙が折れなくても、紙飛行機が飛ばなくても、自分を責めないでね。「ぼくの指先は、ちょっとのんびり屋さんなんだな」って思ってあげて。もし書類整理が必要なときは、クリアファイルに放り込むだけの方法に変えるとか、便利な道具に頼っちゃうのも立派な「工夫」だとぼくは思うよ!

だるちゃん、いろいろ話してくれてありがとう!

なるほど、「微細運動」・・・、確かにこれは私は得意ではありませんね。指先の力を使った細かい運動・・・、折り紙の他にも家庭科の裁縫や手書きで絵を描くことなどいろいろと思い浮かびますね。

角と角をピッタリ合わせたと思っても、他の箇所と組み合わせると上手く行かないこともあり・・・、折り紙は大変な作業でした。

やはり折り紙がうまく折れないことも書類整理がうまくできないことと関連しているのですね。『DCだるま』が言うように私もクリアファイルに放り込むことはよくやります。私が書類を留めて、ファイルに綴じて・・・となると紙がグチャグチャになるリスクが高まりますからね。

現在は嬉しいことに、パソコンやスマホなどで電子化された書類を使う機会がどんどん増えていますので、紙の書類を扱う機会が子どもの頃より大幅に減っております。これは私にとっては本当に朗報です。

手先が不器用なので現金を扱うのもあまり得意ではないのですが、現在はバーコード決済などのキャッシュレス決済がどんどん普及していますので非常に助かっております。

ということで次回の連載はこういった技術の進歩でDCD当事者が便利になったと感じることを述べてみる予定です。

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DCD体験&学習アプリのご紹介

DCD(発達性協調運動症)体験&学習アプリ

こちらの私が制作した『DCD体験&学習アプリ』では、DCD当事者の感覚を擬似的に体験することができます。

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DCだるま 公式サイトのご紹介

DCだるま 公式サイト

『DCだるま』の公式サイトも作ってみました。よろしければ、こちらからご覧くださいませ。

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お読みいただき、ありがとうございました。

私の活動に関心がある方は、よろしければこちらからお気軽にご連絡ください!

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