山田隆一公式サイト

1471.【エッセイ】『梅雨の晴れ間』

2025/06/13

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『梅雨の晴れ間』

梅雨になると、どうしても雨ばかり降ることになる。

夏に水不足とならないためにも、雨は大事である。本当によくできている自然の仕組みだ。

・・・だが、雨が続くと思うように調子が出ない人は、少なくないのではないだろうか。

かくいう私も・・・雨が降る日は気圧の関係もあるのか・・・、なんか調子が出ない。

そんな雨の日が何日か続いた後、少し晴れ間が出てくるとその時は嬉しい。

この感覚を、大事にしたい。

ずっと晴れである日が続くと、晴れているのが「当たり前」だと感じ、特に何も思わなくなってしまう。

だが、こうやって梅雨で雨が続いている中に晴れ間があると嬉しく、ありがたく思う。

晴れている天気が、「当たり前」から「ありがたい」に変わる。

この、「ありがたい」と思う感覚を大事にしたいのである。

私たちの日常には、「ありがたい」が溢れている。

普段歩く道、着ている服、食べる物・・・、あらゆる物にはそれを作ったり、整備したりしてくれる人がいる。

その存在を私は「ありがたい」と思う。

こう思うようになってからは、自然とお店で会計をする際も店員の方に「ありがとうございます」と言うようになった。

もちろん、これは私自身が心がけていることであり他人に強要する気は全くないが、このように私は普段からいろいろなことに「ありがたい」と思うことにしている。

そんなことを、この梅雨の晴れ間からも思うのだ。

だが・・・、私が住む場所では来週は晴れが続く予報となっている。

梅雨だから、もっとしっとりとした雨の天気があっても悪くないと思ってしまう。人間って、「ないものねだり」をしたくなるものだ。

そんな来週には、雨が降ることの「ありがたさ」を書いているかもしれないし、書いていないかもしれない。

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お読みいただき、ありがとうございました。