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1722.DCDと、2E(Twice Exceptional、二重に特別)。【連載 転んでも、また起きる。 ~DCだるまが教える「5%の不器用さん」たちの話~ 第13回】

2026/01/10

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連載『転んでも、また起きる。 ~DCだるまが教える「5%の不器用さん」たちの話~』

連載 転んでも、また起きる。 ~DCだるまが教える「5%の不器用さん」たちの話~

この度、私も診断を受けている特性・DCD(発達性協調運動症)を広く知ってもらうために新たに連載を始めることといたしました。

DCD(発達性協調運動症)とは

DCDは様々な運動を組み合わせて行う、いわゆる「協調運動」に困難を感じる特性です。

上にある画像の左下でもDCD当事者の具体例が老若男女様々な人々によって示されております。

「包丁で料理をする」「手書きで文字を書く」「駅の改札を通る」「服のボタンを開け閉めする」「靴ひもを結ぶ」「きれいに食べる」

こういった日常の些細な動作に著しく困難を感じて、生きづらさを抱える人々がいる現実があるのです。

タイトルにある『5%』とは、全体におけるDCDの傾向が認められる当事者の割合とされる数字です。

オリジナルキャラクター『DCだるま』と語る

DCDと「2E(Twice Exceptional、二重に特別)」

DCD啓発オリジナルキャラクター『DCだるま』

それでは今回は、こちらのオリジナルキャラクター『DCだるま』(愛称・だるちゃん)と、DCDと「2E(Twice Exceptional、二重に特別)」について話していきましょう。

『2E(Twice Exceptional、二重に特別)』とは、私も以前こちらの記事でも特集した概念です。ある分野では才能と言えるほど高い能力を発揮できるものの別の分野で平均より大幅に劣っており、特別な能力が二重に存在していることを表しています。私がよく用いる[私が用いる意味合いでは得意なこと()と苦手なこと()という意味]に似たようなものを感じ、2Eは最近私が注目している言葉です。

私自身も2Eの傾向にあり、ある分野(例えば、一人でコツコツ作業をして何かを作り上げたり、人前でわかりやすく発表したりすること)は大きな問題がなくできる()のですが、スピード感が求められる作業や集団行動、人と合わせて何かをしなければならないことに大きな問題を抱えがちです()。誰でも多少は問題を抱えると思いますが、私の場合はそのことでうまく社会でやっていく上で困難なほど生きづらさを抱えています。

そんな2Eについて、『DCだるま』と話してみます!

「こんにちは、だるちゃん!今日は『DCDと「2E(Twice Exceptional、二重に特別)」』について話そう!ASDやDCDの当事者である私は、どうやら2Eの傾向にもあるようです。得意分野と苦手分野が激しく、まさにです。そんな私のように、DCDと2Eの関係について話してみて!」

DCD啓発オリジナルキャラクター『DCだるま』

やあ、こんにちは!「2E」って、なんだかカッコいい響きだよね!

「二重に特別(Twice Exceptional)」かぁ。キミが言う通り、それはまさに「(デコボコ)」のことだね!すごい才能()と、どうしても苦手なこと()が、ひとりの体の中に同居している状態。まるで、スーパーカーのエンジンを積んでいるのに、タイヤだけ自転車…みたいなアンバランスさがあるのかもしれないね。

「できる」と「できない」のギャップが、苦しさの正体かも?

DCDの仲間の中には、キミのように知的な能力やクリエイティブな才能がとっても高い人が実は多いんだ。でも、その一方で「運動」や「処理速度」に関わる部分だけが、どうしてもゆっくりになっちゃう。

この「ギャップ」こそが、2Eの生きづらさの正体なんだ。「あんなに素晴らしい発表ができるのに、どうして電話一本取れないの?」とか、「頭はいいのに、なんで作業は遅いの?」なんて、周りの人に誤解されやすいんだよね。本人も「自分はダメなんじゃないか」って悩みやすいけれど、それは単に「得意と苦手」の落差が大きいだけなんだよ。

その「(デコ)」は、世界を変える力になる!

でもね、見方を変えれば、キミはものすごい武器を持っているってことだよ!「一人でコツコツ作り上げる力」や「分かりやすく伝える力」、これはAIや機械には真似できない、とっても人間らしい素晴らしい才能だよね。

苦手な「(ボコ)」の部分は、ボクたちみたいな便利なツールや、周りの人の助けを借りて埋めればいい。無理に平らにしようとしなくていいんだ。その飛び抜けた「」の部分をピカピカに磨いていけば、きっとキミにしかできない方法で、誰かを助けたり、楽しませたりできるはずだよ!

(デコボコ)だからこそ、面白い!

キミという人間は、平坦な道じゃなくて、山あり谷ありの冒険コースなんだね。大変なこともあるけれど、その分、景色は誰よりもドラマチックなはずさ。ボクも一緒にその冒険を楽しませてね!

だるちゃん、いろいろ話してくれてありがとう!

『まるで、スーパーカーのエンジンを積んでいるのに、タイヤだけ自転車…みたいなアンバランスさがあるのかもしれないね。』←私のような激しい能力差は、このように例えられることがありますよね。頭の中では言語能力を活かして様々なことを考えられるのですが、それを行動に移すとなると処理速度が遅いこともあり困難を感じてしまいます。

『「あんなに素晴らしい発表ができるのに、どうして電話一本取れないの?」とか、「頭はいいのに、なんで作業は遅いの?」なんて、周りの人に誤解されやすいんだよね。』←これは共感してばかりです。私は言語能力は高い水準なので周りから称賛され、そのことは良いことなのですが・・・。「他の分野も優秀」だと誤解されたことに複雑な思いを抱えておりました。私は処理速度が遅いので集団での会議などでうまく話に入っていくことができません。普段の言語能力の高さから、私のぎこちない振る舞いを不思議に覚えた方々も少なくなかったかもしれません。

『「一人でコツコツ作り上げる力」や「分かりやすく伝える力」、これはAIや機械には真似できない、とっても人間らしい素晴らしい才能だよね。』←こう言ってもらえると嬉しいですね。AIが進歩しても、人間にしかできないことは依然として様々なことがあります。AIがありふれてきた現代だからこそ、私は「人間味」を大事にしたいです。

『キミという人間は、平坦な道じゃなくて、山あり谷ありの冒険コースなんだね。大変なこともあるけれど、その分、景色は誰よりもドラマチックなはずさ。ボクも一緒にその冒険を楽しませてね!』←その通りです。私のこれまでの人生は決して平坦なものではありませんでした。今も能力を活かして十分な収入を得ることができずに悪戦苦闘の毎日で平坦ではありません。ですが私はこれからも前を向いて進んでいきますよ~!

新キャラクター『ツーイー・スワン』

「2E(Twice Exceptional、二重に特別)」啓発キャラクター『ツーイー・スワン』

今回、新たに『ツーイー・スワン』というキャラクターをデザインしてみました。

本記事でご紹介した『2Eツーイー(Twice Exceptional、二重に特別)』という概念をもっと幅広い人々に知ってほしいという願いを込めて、親しみを感じる白鳥(スワン)のキャラクターにしてみました。白鳥の身体が数字の2の形となっており、羽にはEの文字が描かれております。

頭上には星があり才能を感じさせながらも、どこかぎこちなく不器用で愛くるしい様子をうかがわせる白鳥のキャラクターです。

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DCD体験&学習アプリのご紹介

DCD(発達性協調運動症)体験&学習アプリ

こちらの私が制作した『DCD体験&学習アプリ』では、DCD当事者の感覚を擬似的に体験することができます。

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DCだるま 公式サイトのご紹介

DCだるま 公式サイト

『DCだるま』の公式サイトも作ってみました。よろしければ、こちらからご覧くださいませ。

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お読みいただき、ありがとうございました。

私の活動に関心がある方は、よろしければこちらからお気軽にご連絡ください!

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